草薙龍瞬(くさなぎりゅうしゅん)著、『反応しない練習』を読んだのでその感想を。
ここのところ割と雑念まみれで何事も進まず、進めない状況に腹が立って心がすさみまくっていた時に出逢った一冊で、とても良かったのでぜひおすすめしたいと思って書きました。
著者、草薙龍瞬はどんな人?
草薙龍瞬さんは、日本の仏教僧侶であり著述家。
- 1969年、奈良県生まれ。
- 中学中退後、16歳で家出し上京。
- 高校へは通わず、大検(高認)を経て東京大学法学部卒業。
- 37歳でインド仏教指導者・佐々井秀嶺の下で得度出家。
- インド、ミャンマー、タイに仏教留学。ミャンマー国立国際上座仏教宣教大学(ITBMU)専修課程修了。
宗派・伝統に属さない独立出家僧として、各地のイベント・講演会・研修に出張も行う。
参考:Wikipedia
以前に『大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』『これも修行のうち。』も出版し、本書『反応しない練習』はAmazon法話カテゴリでベストセラー1位!
2018年には小説仕立てで書かれた『自分を許せば、ラクになる。』も発売中。
ストーリー調の方が読みやすい人にはよさそう。
仏教を宗教としてではなく「現実の問題解決に役立つ合理的な方法」として紹介する宗派・伝統に属さない〝独立派〟の出家僧。
古い仏教のイメージや宗教を信仰することはさておき、心の苦悩や人生の課題を超えてゆくことが大切なことで、ブッダの教えを用いてもっとわかりやすくて役に立つ仏教を伝えようと全国的に活動されています。
ステキ。
草薙 龍瞬さんのウェブサイト:全国行脚のお知らせやカウンセリング依頼などもされています。
仏教、宗教がらみの本は難しい?!
私は無宗教なのですが、海外で生活しているとどうしても仏教に興味のある人から色々と聞かれ、日本人なのに答えられないのもどうかなと思い(なんかがっかりされるし)ちょこちょこ調べたり本を読んだりして興味は抱いていました。
しかしながら仏教に関する本などはどんなに読みやすく噛み砕かれていてもやはり難しかったりで、そのままスヤることも多々ありました。<寝るな
そんな中、出逢ったこの一冊。
ちょうど色々と右肩下がりで全く前にすすめず、進んじゃ戻りを繰り返してそんな状況から脱せない自分にすっごくイライラして疲れていたので、仏教の言葉を借りると気休めにでもなるかなと軽い気持ちで読んでみました。
巷にころがっている「悩み解決方法5選!」のようなものを読んでも
わかっちゃいるけど、それができないからみんな悩んでんだよ!
とか思う方が多いと思います。(私含め)
それも、ちょっとしたカウンセラーじみた人が書いたものだと疑い深い人には(私)あまり説得力もなく。
ただ、仏の悟りを開いたブッダが言ってたとなるとどうでしょう・・・スーパーモンクですよ?
ブッダの教えから心の向き合い方を学ぶ
本書の良いところは、ブッダの教えから引用しながらも分かりやすい例えや言葉で書かれているところ。
本として読みやすさは当たり前ですが、宗教がらみの本になると時折「何のこと?てか誰?」ってなりやすいのですが
この本では、適切なところに適切な言葉を引用されていると感じました。
なので、仏教とかおぼうさんの話難しい・・・と思う人にも読みやすく、悩みを解消する方法を探りつつブッダのことについても知れるという一冊です。
本書ではブッダの教えに基づき、心の無駄な反応をとめることで、いっさいの悩み・苦しみを抜ける方法が書かれています。
具体的な方法に関しても、「明日からすぐ使える!これで悩みゼロ!」的なものではなく、迷ったらこうしてみる。一旦この考えに戻る。といった風にこれを積み重ね自分の心を鍛えるための練習、という感じ。
これを読んだらすぐ悩みがなくなる!というものでは(もちろん)ないけど、知らないより知っていた方が良いことが書かれている。
もちろん、どう活かすかは自分次第だけども。
結局は、何事も「そうはいってもね~」とか「あーいい話聞けて良かった」って思ってるだけじゃね、ということよね。
Kindle版もあるので海外からでも簡単に読めました。
いいよね、Kindle。
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